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リビング・オブ・ザ・イヤー2019、今年の大賞は…!

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2月12日(水)東京ビッグサイトの東京ケアウィーク2020特設会場で「リビング・オブ・ザ・イヤー2019」が開催されました。ファイナリスト7ホームの中で大賞は「杜の風・上原特別養護老人ホーム正吉苑(東京都)」となりました!

厳正なる審査を勝ち抜いたファイナリスト7ホームが”公開プレゼンテーション”を行い、100名の選考委員が大賞ホームを選抜する高齢者住宅経営者連絡協議会主催の一大イベント。

選りすぐりのホームと選考委員や聴講者の熱気で会場は大盛況でした。

今回はリビング・オブ・ザ・イヤーと大賞を獲得された「杜の風・上原特別養護老人ホーム正吉苑(東京都)」の取り組みをレポートします。

1.『リビング・オブ・ザ・イヤー』とは


『リビング・オブ・ザ・イヤー』は、高齢者住宅経営者連絡協議会主催で2014年から毎年開催されています。高齢者住宅の対象となるのは、有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、グループホーム、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、ケアハウス、分譲型ケア付きマンション。尊厳のある暮らしのための生活空間やサービス等で最も優れたホームを選定し、未来志向型の高齢者住宅の普及・発展に寄与することを目的としてます。

全国から多数応募があり、現地審査による厳選な審査で7ホームが選出されます。さらに本選のファイナリスト(優秀賞)が会場にて公開プレゼンテーションを行い、当日の投票で大賞が決定します。

「リビング・オブ・ザ・イヤー」のように全国の多種別ホームが互いの取り組みを称える機会はなく、かつ、ホーム全体で優れた取り組みをしていることが選定条件であることから、大賞に選ばれるということは類いまれな存在であるとも言えるかも知れません。

2.「杜の風・上原特別養護老人ホーム正吉苑(東京都)」の取り組み

〇施設概要

 杜の風・上原は渋谷区にある特別養護老人ホーム(80名定員・ショート20名)。平成25年4月開設、デイ(45名)と居宅併設。平均要介護度3.58、平均年齢90.3歳。

〇徹底した自立支援

 高齢者施設は、高齢者のできないことをお世話することが中心となりがちですが、杜の風・上原では徹底した自立支援=「介護が要らない状態までの回復」を目指しています。

杜の風・上原の【4つの基本ケア】1.1500mlの水分摂取 2.1500Kcalの栄養摂取 3.生理的、規則的な排便 4.歩行を中心とした運動量の確保 

すべてを徹底して実践していることで、歩行ができるようになったり、おむつが外れたり、意欲が向上してご利用者が心身ともに健康になっています。歩行促進(リハビリ)と「おむつゼロ:入所時からのトイレ誘導」活動により、おむつの必要がなくなり、介護度も改善し、在宅に帰ることを実現しています。

さらに、地域の拠点施設として、「在宅・入所相互利用:特養利用は3ヶ月を限度とし在宅と施設を一体化するシステム」を積極的に行うことで、真の地域包括ケアを実践していることも、地域から評価されています。

〇職員のモチベーションUP

杜の風・上原では、自立支援を施設方針に掲げることで、各専門職が同じ目標を持てるようになり、仕事の意義やモチベーションにつながっています。また、地域からの「あそこに行くと元気になる」という口コミで評価されていることも、人材確保が困難な時代にもかかわらず応募増加につながっている誘因になっているそうです。

<杜の風・上原特別養護老人ホーム正吉苑 施設長より>「自立を支援する」を追求することが高齢者介護の課題解決との施設長の言葉通り、勇気をもって真のケアとは何かを考え、貫いていく事が、これからの高齢者住宅と介護にたずさわる者に求められるものなのかもしれません。

リビング・オブ・ザ・イヤー2019(高経協)
http://kokeikyo.com/archives/category/living_info/

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